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クロックレート変更機能の削除について
1. クロックレートの変更機能とは
クロックレートの変更機能とは、古いバージョンのエミュレータボー
ドを使用するための機能です。古いバージョンのエミュレータボード
ではクロック速度が現在と異なるために、makerom 実行時に -C オプ
ションを指定し、ROM のヘッダー部分にフラグを立てて、osInitialize
でクロックレートを変更する必要がありました。
2. 現状
現在では、ほとんど全てのゲーム開発者の方は市販されているゲーム
機と同じクロックの開発機材を使用されているために、この機能は不
要となりました。
逆に 64DD でゲームを作成される場合に、この機能のために問題が発
生する可能性があります。なぜならディスクゲームでは、クロックレー
トの変更を確認するためのフラグが ROM 空間上に存在しないため、
誤ったクロックレートを設定してしまう危険があるからです。
3. 今回の修正
今回の変更により、クロックレートの変更機能は削除され、誤ったク
ロックレート設定の可能性が無くなりました。
#ifdef SGI
また、makerom, makedisk についても -C オプションが削除されました。
#endif