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    N64 Sound Tools Audio Library (musライブラリ)用
    n_audioライブラリ  (for PC)

               version 1.1   リリースノート

                                               任天堂株式会社

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< はじめに >

本ドキュメントは、N64 Sound Tools Audio Library(musライブラリ)用
にカスタマイズされた n_audioライブラリの version 1.1 について説明
するものです。


< n_audioとは >

n_audioライブラリは、オーディオ処理の高速化を目的に、従来のオーディ
オライブラリに数ヵ所の改良を施したライブラリです。
詳しくは、「NINTENDO64 プログラミングマニュアル」の「第28章 n_audio
ライブラリ」を参照して下さい。

musライブラリ専用にカスタマイズするにあたり、以下のような変更点が加
えられています。

(1) シーケンスプレイヤーおよびサウンドプレイヤーが削除され、シンセサイ
    ザ単体の形を取っています。

(2) musライブラリではBGMも効果音も全て1つのプレイヤーで処理しています。
    つまり、1つのプレイヤーでサウンドの全てをまかなっています。
    このため、シンセサイザに登録できるプレイヤー数を1つに制限し、処理
    の高速化を図りました。

本ライブラリは n_audio対応版musライブラリ(libn_gmus.a)を使用する際に必
要となるものです。



< インストール方法 >

libn_audio_sc.a を $(ROOT)\usr\lib\ (通常はC:\ultra\usr\lib\) に
n_libaudio_sc.h と n_libaudio_sn_sc.h を $(ROOT)\usr\ultra\include\PR\
(通常はC:\ultra\usr\include\PR) にコピーして下さい。


[補足]
PC用のマイクロコードは Developers Kit に含まれている n_aspMain.o を
使用します。


< 改訂点 >

(1) 約14時間以上サウンドを連続で再生するとノイズが発生するというバグが
    報告されていました。
    この原因は、内部変数のオーバーフローによるものでした。
    本バージョンではこれを修正しました。

(2) エンベロープ形状の予期せぬ急激な乱れによってノイズが混入するという
    バグが報告されていましたので、これを修正しました。

(3) (2)の修正とともに、物理ボイスのスティール時の処理を184サンプル単位
    に合わせました。

(4) その他、ソースファイルに若干の変更を加えました。
    詳しくは、src\ ディレクトリ内の README をご覧下さい。

(5) if (fxmix < 0) でwarningが出ていたのを修正しました。


< 履歴 >

1997.10.09    version 1.0 
                   (N64 Sound Tools version 2.0 と同時にリリース)