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#ifndef PC
        makedisk, makerom の変更について
#else
        mild の変更について
#endif


#ifndef PC
1. media 指定(makedisk のみ)

        media 指定は、各セグメントに対して、そのセグメントをカートリッ
        ジに格納するかディスクに格納するかを指定する機能です。

                media CART

        と指定したセグメントはカートリッジに、

                media DISK

        と指定したセグメントはディスクに格納されます。何も指定しないセ
        グメントに関しては、今まで通りディスクに格納されます。

        カートリッジを指定したセグメントはデフォルトで rom という名前
        のファイルにパッケージされます。この rom という名前は -r オプ
        ションで変更することができます。同様に、ディスクを指定したセグ
        メントはデフォルトで disk という名前のファイルにパッケージされ
        ます。この disk という名前は -R オプションで変更することができ
        ます。

        全てのセグメントをカートリッジ側に指定した場合、makerom と同じ
        動作になります。つまり、makedisk を用いてカートリッジゲームの
        パッケージングができるようになりました。全てのセグメントをディ
        スク側に指定した場合や、何も指定しなかった場合は、今までの 
        makedisk と同様、ディスク起動のゲームをパッケージングすること
        になります。一部をカートリッジ側、残りをディスク側に配置した場
        合はカートリッジ起動のディスクゲームをパッケージングすることが
        できます。この場合、ブートセグメントは必ずカートリッジ側に配置
        しないといけないことに注意してください。

        ソースを何も変更せずに makedisk のみを今回のバージョンに入れ替
        えた場合、相違点は以下の通りです。

                ○ ディスクイメージのファイル名が rom だったのが disk 
                に変わります。-R オプションでこの名前を変更することが
                できるので、前のバージョンと完全に同じにしたい場合は 
                -R rom をオプションで指定してください。


2. gwrite のファイル名の変更(makedisk のみ)

        ディスクイメージをディスクに書き込むためのバッチファイル 
        gwrite のファイル名を変更するためのオプション -S が追加されま
        した。例えば、-S dwrite とすると gwrite のかわりに dwrite とい
        う名前で出力されます。


3. 再立ち上げについて(makedisk, makerom)

        再立ち上げとは、例えばカートリッジのゲームから、ディスクに格納
        されている別のゲームを立ち上げることをいいます。詳しくはこのパッ
        チと同時に改訂される、64DD プログラミングマニュアルの第15章
        を参照してください。

        再立ち上げをする側のゲームを「起動ゲーム」、される側のゲームを
        「被起動ゲーム」といいます。起動ゲーム、被起動ゲームを作成する
        ためには、makedisk に専用のオプションをつけて実行しなければい
        けません。

        起動ゲームを作成するためには -B 0 を、被起動ゲームを作成するた
        めには -B 1 をつけて実行してください。なお、今回 makerom にも
        起動ゲームを作成するためのオプション -B 0 を追加しました。ただ
        し、被起動ゲームはカートリッジには格納できないので、makerom で
        は -B 1 オプションは対応していません。


4. Partner を使用する上での注意点

        Partner では、カレントディレクトリに rom という名前のファイル
        がないと l コマンドがうまく動作しません。makedisk でディスク起
        動ゲームを作成する場合は、-R rom をつけてディスクイメージのファ
        イル名を rom に変更するようにしてください。

        Partner では、カレントディレクトリに gwrite という名前のファイ
        ルがあるかどうかで、l コマンドの動作をディスク用かカートリッジ
        用かに切り替えます。したがって、ディスク起動ゲームを作成する場
        合は -S オプションで gwrite の名前を変更しない方がよいでしょう。
        逆に、カートリッジとディスクの併用ゲームをコンパイルする場合は 
        -S オプションで gwrite の名前を変更しておいた方がよいでしょう。


5. 追加されたオプションのまとめ

        ○ makedisk

        -B 0    再立ち上げをする側のゲーム(起動ゲーム)を作成します。
        -B 1    再立ち上げによって立ち上げられる側のゲーム(被起動ゲー
                ム)を作成します。
        -R name ディスクイメージのファイル名を指定します。デフォルトは 
                disk です。
        -S name ディスクイメージをディスクに書き込むためのバッチファイ
                ル名を指定します。デフォルトは gwrite です。

        ○ makerom

        -B 0    再立ち上げをする側のゲーム(起動ゲーム)を作成します。


6. 削除されたオプション

        ○ makedisk, makerom

        -C オプションが削除されました。これはクロックレートの変更機能
        自体が無くなったからです。詳しくは、/usr/src/PR/doc/patches/ultra
        にある README.jp を参照してください。


7. その他の注意

        makedisk の media 指定機能を用いて作成したカートリッジとディス
        クの併用ゲームは、あくまでカートリッジとディスクを同時にコンパ
        イルする必要があることに注意してください。カートリッジ発売後に
        ディスクのゲームを作成するような場合は、再立ち上げの機能を用い
        る方が安全です。

        n64mdisk で gwrite を使用する場合、コンフィグファイルの USE
        GWRITE 指定で gwrite と指定しますが、別の名前を指定することも
        できます。つまり、-S オプションを指定してバッチファイルの名前
        を例えば dwrite というファイル名にした場合、USE GWRITE 指定で
        は dwrite と書いておくとそのファイルを用いてマスターデータを作
        成することができます。
#else
1. 再立ち上げについて

        再立ち上げとは、例えばカートリッジのゲームから、ディスクに格納
        されている別のゲームを立ち上げることをいいます。詳しくはこのパッ
        チと同時に改訂される、64DD プログラミングマニュアルの第15章
        を参照してください。

        再立ち上げをする側のゲームを「起動ゲーム」、される側のゲームを
        「被起動ゲーム」といいます。起動ゲーム、被起動ゲームを作成する
        ためには、mild に専用のオプションをつけて実行しなければいけま
        せん。


2. 再立ち上げ対応ゲーム作成用オプション

        今回、再立ち上げ対応ゲームを作成するためのオプションを二つ追加
        しました。-B 0 オプションと -B 1 オプションです。

        起動ゲームを作成する際には -B 0 を、被起動ゲームを作成する際に
        は -B 1 をつけて実行してください。なお、被起動ゲームは必ずディ
        スクに格納されなければいけない、という制限がありますので、-B 1 
        オプションは常に -DD64 オプションと同時に使用するようにしてく
        ださい。

#endif