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  F3DZEX シリーズマイクロコード簡易説明書      Release 1.23.D   Jun-09-97

                                           任天堂(株)開発 3 部  安本 吉孝
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● 概要

  F3DZEX シリーズマイクロコードは, F3DEX シリーズに実装されている
g*SPBranchLessZ GBI のパラメータの far, near, flag パラメータを省略す
るために改造を加えたものです. そのため, 1 つのシーン中で near, far の
値を動的に変更する必要のあるアプリケーションでも静的な GBI コマンドで
モデル LOD を処理することが可能となります.

  ただしこの機能を実装するにあたって, LX_Rej, LP_Rej の頂点キャッシュ
の大きさが共に最大 48 になりました. (従来は LX_Rej で 64, LP_Rej で 80)


● GBI の変更点

  F3DEX シリーズで使用していた g*SPBranchLessZ の代りに, g*SPBranchLessZraw
を追加しました. F3DZEX シリーズでは, g*SPBranchLessZraw をお使い下さい. 

    gSPBranchLessZraw(pkt, dl, vtx, zval)
    gsSPBranchLessZraw(dl, vtx, zval)

    Gfx             *dl     分岐先の DL
    unsigned int    vtx     比較対象になる頂点の番号 (zval 以下なら分岐)
    unsigned short  zval    比較する Depth 値


● ヘッダファイルおよび OS について

  headers-2.0* ディレクトリには本マイクロコードで使用するヘッダファイ
ルが格納されています. ご自分の開発環境に対応したヘッダファイルを 
/usr/include/PR へ移動させてご使用下さい. F3DEX Release 1.22 パッケー
ジに付属しているヘッダファイル, また N64 開発環境 2.0H のヘッダファイル
の上位互換となっていますので, F3DEX Release 1.22 用のヘッダファイルと
して使用可能です.

  本パッケージ内に付属する OS のパッチキットは F3DEX Release 1.21 以降
のバージョンおよび開発環境 2.0H 以降のものに付属しているパッチキットと
同じものです. F3DEX Release 1.21 以降のパッチを当てておられる場合ある
いは N64 開発環境 2.0H 以降を使用の場合はそのままで使用できます.


● バージョン番号について

  このパッケージ内のマイクロコードは F3DEX Release 1.21 をベースにして
います. F3DZEX シリーズのリリース番号はベースになる F3DEX シリーズの番
号に F3DZEX のリリースの順番を示す英文字を追加したものとなります.


ご質問, バグの報告などは 任天堂開発 3 部 あるいは 
yasu@rd3.nintendo.co.jp までどうぞ.


● 変更履歴

  Dec-03-96  Release 1.20.A
	最初のバージョン

  Jan-17-97  Release 1.21.B
	F3DEX の yield 関係のバグ修正に伴うバージョンアップ.
	LoadUcode 命令と yield 処理との不都合を修正.

  Mar-28-97  Release 1.22.C
	スプライトマイクロコード S2DEX を gSPLoadUcode によって相互
	にロードできるようにした.

  Jun-09-97  Release 1.23.D
	*.Rej マイクロコードで Flat Shading を使用したときに正しいカ
	ラーにならないバグの修正
								以上.
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